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株式会社 会津ラボ  代表取締役  久田 雅之 氏   <平成25年度 起業家万博 発表企業>

厳しさと豊かさから生まれる最新アプリ - 「Apoli」開発秘話

 

1. 初めに
2. 【会津大学発ベンチャーとして知的創造を追求】
3. 【女子会調整アプリ、「Apoli」とは?】
4. 【仮想空間からリアルの行動へつなげる、次世代型SNS】
5. 【他業界との連携で、便利さもシェアも拡大】
6. 【クラウド・プラットフォームを使いこなす】
7. 【世界に広がるオリジナルアプリ開発】
8. 【人のための技術で、世界に問う】
9. 取材後記    / 【参考資料】

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1. 初めに

 今回ご紹介する株式会社会津ラボは、会津大学建学の理念である 「to Advance Knowledge for Humanity」(人類の為の知識の前進)を、ビジョンに掲げて、2007年1月に、久田雅之氏(コンピュータ理工学博士)により設立された会津大学発のベンチャー企業です。iOS/Androidアプリケーションなど、スマートフォン向けのアプリケーションを中心に、ソフトウェア開発事業を推進。生活者の快適な日常への貢献を目指して、確かな技術力を武器にチャレンジを続けています。

 福島県会津若松市では、この地域で、ITを活用して起業を志す学生・個人・グループ、新商品を開発した企業・新技術を創出する研究者・学生などを対象に、優秀な成果品に対して、「会津産IT技術」を認定して、地域発のITビジネスの活性化につなげる取り組みを行っています。会津ラボの開発した『スマートフォン向け女子会調整アプリ「Apoli」』は、平成25年度に、この「会津産IT技術」の認定を受けて、大賞を受賞。併せて、NICT賞を受賞したことで、平成25年度NICT主催「起業家万博」にも出場しました。

 会津大学発ベンチャーとして、会津大学建学の理念を掲げ、人類の為になる高度な知識と技術を世に送り出すべく進化を続ける、株式会社会津ラボ、代表取締役 久田雅之さんにお話しをお聞きしました。
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2. 【会津大学発ベンチャーとして知的創造を追求】

(聞き手) 御社の開発された『スマートフォン向け女子会調整アプリ「Apoli」』は平成25年度、会津産IT技術で大賞を取られて認定されていますが、昨年度の平成24年にも『スマートフォン向けアプリ「ご当地観光指さしナビ」』で、会津産IT技術の奨励賞を受賞されています。さらにはその前の年の平成23年度には、『iPhone及びiPad向けアプリケーション「天気戯画」』、平成19年にも『ウェブアプリケーション診断ASP』で、会津産IT技術の認定を受けています。

 これだけの受賞は、技術に裏打ちされた実績があるということだと思います。

(久田氏) 私たちは会津盆地という周りを自然で囲まれた恵まれた環境で、知的創造を追求しているベンチャー企業です。会津産IT技術として、私たちの開発したアプリが優秀だと認めていただけることはとても光栄です。

 会津若松市のこの認定制度は、ビジネスを推進する上で大きな信頼にもつながりますし、今回の『スマートフォン向け女子会調整アプリ「Apoli」』が大賞を受賞したことで、自動的に東北地区代表として、起業家万博に参加したことも、チャンスを広げるきっかけにつながったと思います。

(聞き手) 産官学の連携を生かしたビジネス展開が進んでいるようですが、起業は、いつ頃のことだったのですか?

 弊社は2007年1月に株式会社NSTラボという社名で設立し、2012年4月に業務拡大に伴って商号を株式会社会津ラボに変更しました。NSTラボを起ち上げた2007年~2008年は、リーマン・ショックが起きた頃だったので売り上げ不振、ファイナンス施策も厳しくなり経営的に、山有り、谷有り、最初の数年は大変苦労しました。

(聞き手) 起業の理由について教えていただけますか?

(久田氏) 会津大学大学院を出て、IT企業の研究所に就職し、その後、2003年からは金沢工業大学工学部情報工学科講師の仕事をしていました。研究者、教育者という経験から、自信の知識・技術を社会に直接届けるという視点での起業でした。

(聞き手) 会津大学での研究・連携が、現在の成功へとつながる鍵となっているようです。

(久田氏) はい。会津大学は1993年4月に開学した、コンピュータ理工学を専門とする国際色豊かな大学で、当社は会津大学の大学発ベンチャー企業として公式に認定を頂いております。

 私たちは会津大学との連携を活かして最先端のコンピュータ科学/技術を応用して生活者の快適な日常への貢献につながる技術を提案していきたいと考えています。

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3. 【女子会調整アプリ、「Apoli」とは?】

(聞き手) ところで、『スマートフォン向け女子会調整アプリ「Apoli」』は、どのようなものですか?

(久田氏) 女子会向けのアプリで、小学館さんと共同開発したものです。簡単にいえば、「Apoli」は、女子会を開くためのアプリです。

 Appointment (約束)と、Application (アプリ)をつなげて、「Apoli」と名前を付けました。女子会をセッティングするための、メンバーや日程を調整しやすく機能を持たせたアプリです。

 スマホのアドレス帳やFacebook, Line, SNSなどの機能をまとめたことで、友達とこれまでよりもつながりやすくなり、簡単に女子会開催の案内が通知できるようになりました。

 SNSツールとして圧倒的シェアを誇る「LINE」のコミュニケーション機能にスケジュールや写真管理などを付加し、機能性とコミュニティを重視した仕様になっています。既存技術をうまく組み合わせることで競争性を高めました。インターフェースやデザイン、機能などアプリケーションの完成度の高さを今回は、ご評価いただけたものと考えています。

(聞き手) 女子会をターゲットにしたアプリを開発された理由を教えていただけますか?

(久田氏) もともとは弊社内に、女性のプログラマ、エンジニアが多いのですが、女性向けのアプリケーションが、世の中には余り多くないことから、「皆が便利に使えるアプリを作ろう!」と、女性向けの「手帳のアプリ」を開発していました。これは、スケジュール帳にたくさんのシールをペタペタと貼るような感じで、デコレーションできる機能をアプリに持たせたものです。

(聞き手) 「手帳のアプリ」が、今回の女子会応援サポートアプリ「Apoli」に進化したのですね! 小学館さんとの共同開発の経緯についてもお聞かせいただけますか?

(久田氏) この「手帳のアプリ」を小学館さんに持ち込んで、「一緒にやりませんか?」と、お話させていただいたところ、「今、時代は女子会だから、女子会向けのアプリを作りましょう!」という話になり、本格的に共同で開発することになりました。

(聞き手) 御社の強みである技術力と、女性マーケットをターゲットにしている出版社のコラボレーションは、とても興味深いです。小学館さんと御社のビジネススキームについても教えていただけますか?

(久田氏) 完全な共同開発で、開発費も利益も半分半分に分けあうモデルです。リスクもレベニューも半分ずつで、技術開発は、弊社が行いますが、マーケティング広告やビジネス交渉は小学館さんがフロントに立って行うという、スキームです。

 ターゲットは20代後半から30代前半の女性ですが、大きな特徴としては、小学館さんの持っているCancam, Anecanの読者モデル、約6名の方々から、毎月、女子会目線での必要な機能をヒアリングし、機能をフィードバックするという方法で、モックアップ製作を約1年にわたって繰り返しながら「使いやすいアプリケーション」という目線でUX*重視の画面、機能設計を行い、2013年11月にリリースしました。

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4. 【仮想空間からリアルの行動へつなげる、次世代型SNS】

(聞き手) 読者モデルの方々の持つ影響力は、このアプリのマーケティングにもつながりそうですね!

(久田氏) はい。読者モデルの皆さんは大抵ブログを書かれていて、しかもそのブログに何千人もの読者を抱えているケースもありますので、読者モデルの皆さんに企画に関わってもらうことで、使いやすさの追求はもちろんですが、マーケティングにもつなげて行きたいと思っています。

(聞き手) 雑誌の特集記事として掲載されると、ターゲット層へのマーケティング効果が高そうですね。

 一般社団法人日本雑誌協会*の公表によると、最近(2014年1月~3月)の発行部数はCancam166,667部、Anecan176,667部となっています。「Apoli」は、ソーシャルメディアと捉えればいいのでしょうか?

(久田氏) 基本的にはソーシャルですが、たとえばfacebookなど他のSNSの場合は、間口が大きく開いているので、色々な人から見えて関係がどんどん広がるのが特徴ですが、「Apoli」のコンセプトは、「次世代型のSNS」です。これは、マイクロSNSとも呼ばれていますが、閉じた狭い領域の中で、より密接な関係のある人同士が携帯スマホ状の仮想空間でコミュニケーションするソーシャルメディアです。

(聞き手) 全員につながるのではなく、ある特定の人とのみ、つながるSNSということですね。

(久田氏) そうです。基本機能として、女子会を設定するための、「ルーム」と呼ばれるお部屋がありますが、ここがメンバーのみが見ることができる、閉じられた空間となっています。Facebookのグループ機能のチャットに近いイメージです。女子会という目線で開発したアプリなので、女子会に必要な機能だけをまとめて盛り込んでいます。

 このルームでは、簡単に操作ができるよう、ビジュアルも分かりやすく、日程調整機能は升目状に人、日時が表示され、タップ*ひとつで出欠の連絡ができ、全員の予定もビジュアル的に一目で確認ができます。

 また、チャット機能ではスタンプや絵文字を使ったコミュニケーションもでき、より細かい調整に使うことができます。

 さらに当日の写真を互いにシェアしたり、コメントを書いたりすることもできます。このマイクロSNSでの仮想空間のコミュニケーションから、リアルに会うという行動につながる新しい目線での効果を出すことができればと思います。

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5. 【他業界との連携で、便利さもシェアも拡大】

(聞き手) 女子会のメンバーは、どのようにして友達を誘うのですか?

(久田氏) Facebookや連絡帳、LINEと同期することができるので、「Apoli」を紹介する友だちを、LINE、Facebook、連絡帳の中から選んで、LINEなどのSNSで誘うことが簡単にできます。女子会を開く幹事の方だけが、友達を誘えるようにしていますので、友達の友達を誘うということはできないようになっています。

(聞き手) 類似した女子会調整アプリと「Apoli」の違いも教えていただけますか?

(久田氏) たとえば、「いまひま」という機能があるのですが、これは「今、暇なので会えませんか?」というお誘いができる機能です。誘う側は「いまひま」ボタンを押して、友達を選んで送信するだけですし、送信先のメンバーは「行ける=OK」か「行けない=ごめんね」かの二者選択で、2つのボタンのどちらかをタップするだけで、今すぐ会えるというものです。

 お誘い時に「今いる場所を知らせる」チェックを入れておくと、あなたが今いる場所の位置情報が自動的に「いまひま」のお誘いに添付され、いまひまルームには地図が表示される機能も備わっています。

 また、女子会の参加率が、色とイラストの表情ですぐわかり、このアプリ自体が女子会を開くベストな日程をリコメンドしてくれる機能があることから、「Apoli」は操作性も高いと、反響を頂いています。

(聞き手) 「Apoli」のビジネスモデルについてお聞かせいただけますか?

(久田氏) 広告モデルなので、まずはこのアプリのユーザー数を増やすことが最重要です。対象となるユーザーが、女性で20代後半から30代前半と、F1層*の絞られたターゲット層ですので、広告を出す価値も非常に高いと考えています。

 バナー広告も考えられますし、スポット広告では、たとえば女性向けのシャンプーの特集広告などを入れたりできるのではないかと思っています。また、LINEのスタンプでは課金も検討しています。

 さらに、場所設定するときに、お店の情報を利用者に提供することで、マネタイズできればと検討しています。ちょうど先日、株式会社USENが運営するグルメ情報サイト「ヒトサラ」*の店舗情報データと「Apoli」のデータ連携を開始したところです。

 この連携により、「Apoli」ユーザーが、日程調整だけでなく、場所や好みに合わせた最適なレストランをアプリ上でダイレクトに探し、予約してお店情報を女子会参加メンバーに伝えることが可能となりました。女性客と飲食店との新たなマッチングの機会を生み出していきたいと思います。

(聞き手) 女子会アプリで設定するのは、時間だけでなく場所も重要なので、このアプリの中で、お店情報やクーポンなども入手できると、利用する側にとっても、便利ですね!

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6. 【クラウド・プラットフォームを使いこなす】

(聞き手) 大手出版社の小学館さんと、共同開発ができた要因についてもお聞きできればと思います。

(久田氏) 私たちの開発力やこれまでの実績を、ご評価いただけたと考えています。今回のようなアプリ開発の仕組みは、一見すると簡単なことのように思えるのですが、実は、バックヤードでは利用者が増えたときにも、止まらずに動き続ける技術力の高さが求められます。

 これは、自社でサーバは一切持たずに、既存のクラウドを活用してプラットフォームを構築することで実現しました。今、こうして話している間にも、急激にユーザーが数十万人増えても、まったく問題ないのです。

(聞き手) 既存のクラウドをお使いになられているのですか?
(久田氏) はい。 Googleのクラウドを利用しています。自動的に何台も増えていくことが可能になるように、プラットフォーム上にアプリケーションシステムを組んで置いています。これは、ただ置くだけでなく、通常の開発とは一味違ったスタイルでの開発が必要になります。

 もしも、おかしい組み方をすると、スケール*しても、うまく動かなかったりすることがありますが、面倒を見ないで放置していても、問題が起きないように専用のシステムを構築しているので、急なユーザーの増減にも対応できるのです。この部分にノウハウと、これまでの経験が生かされています。

(聞き手) 既存のクラウドを利用して、急な容量の増減にも対応できる、最適化の仕組み作りが可能になるのですね。

(久田氏) この裏側の開発にも約1年、時間をかけました。たとえば、TVなどでアプリが紹介されて、アクセスが集中すると、つながらなくなるという状況はよくありますが、このシステムではまずそのようなことがありません。

(聞き手) 小学館さんとの共同開発は、御社がマスメディアなどとの連携で増減するアクセスにも対応できるから実現したのですね。1日の同時最大アクセス数の実績についてお聞きできますか?

(久田氏) 以前、天気情報が動く日本画で表示される「天気戯画」という、iPhoneおよびiPad向けアプリを開発したことがあるのですが、このアプリでは1日約6000ダウンロードの実績があります。本来、自分たちでシステムを組んでいると、状況を見ながら運用する必要があるのですが、自動的に増減に対応できるように、2年ほど前の2012年から既存のGoogleやアマゾンのクラウド・プラットフォームを使って運用しています。

 今回の技術は、女子会の日程調整については小学館さん以外に提供することはできませんが、たとえばゴルフ・ビジネスの日程調整などのように、他のアプリを制作する場合は、他社にもこの技術を提供できる契約を結んでいますので、水平展開が可能なのです。

(聞き手)  御社と予定調整やコミュニケーションのアプリを共同開発する企業は、イニシャルコストをおさえた開発ができて、売り上げについてはレベニューシェアが可能になるということですね! 御社と連携することで、アプリを使った事業にも参入しやすくなりそうです。

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7. 【世界に広がるオリジナルアプリ開発】

(聞き手) 御社のオリジナルアプリは、大手との連携で、B to Cのマーケットに広がりが期待されます。

(久田氏) 「Apoli」は、現在日本語のみで、展開していますが、基本的に弊社で開発するアプリは、世界の市場をターゲットにしていますので、日本語・英語・中国語に対応しています。

 「Apoli」の他にも、目的地の方向と距離が一目でわかるシンプルなナビアプリ「ご当地観光指さしナビ」を、弊社のオリジナル企画アプリとして開発して、すでに福島県13市町村に導入しており、さらに全国の自治体での展開を進めています。

 これは、私自身が、地図が読めないので、もっと直感的にわかりやすいものがあったらいいなと、約6時間かけてコードを書いて開発したものです。スマホ上のキャラクターが、自分の行きたい場所の方向を指さしてくれるので、今いる場所から、目的地への方向がひとめで分かるナビゲーションになっています。

 制作費はiPhone向け30万円から、Androidを入れると50万円からですが、全国の自治体約1800が導入してくだされば、各自治体に制作費を頂くモデルではなく、自治体には無料で提供して、たとえば観光情報のナビアプリとして広告収入をレベニューシェアするなど様々な提携モデルも可能になると考えています。

 他にも2014年7月には、福島県立医科大学:伊関憲教授(医学博士)から企画支援を受け、二次救命処置を学ぶための教育アプリをリリースしました。

(聞き手) 「Apoli」は、リリースされてから約6か月ですが、今後の展望についてもお聞かせいただけますか?

(久田氏) 小学館さんの発行するCancam, Anecanの読者、そしてそのお友達を中心に、まずは10万ダウンロードを目指しています。10万人以上の方が使うアプリになれば、メディアとしての価値が出ますので、より良い広告を入れて収益増につなげることができると考えています。

(聞き手) 「Apoli」は、小学館さんにとっても、独自のコミュニケーションツールの提供によって新たな読者の開拓を行うと共に、既存の出版の広告収入以外の、新たな広告戦略の一環につなげる取り組みといえるのかもしれません。
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8. 【人のための技術で、世界に問う】

(聞き手) ここまでお話をお聞きしていると、経営者の側面、そして研究者・開発者としての側面が見えてきます。クオリティの高いアプリ開発・運用ができるのは、ご自身でプログラムが自在に書けることも大きな要因のようですね。

(久田氏) 両親がパソコンを好きだったこともあって、プログラムは小学生のころから書いていて、目を閉じていても書ける状態です。小学生の頃は、本を見ながら、ゲームを作っていましたが、独学だったので、勝手に書けるようになっていた状態です。プログラミングは将棋にも似ていますが、いくつかのプログラムパターンがあって頭で考えてまとまると、手が勝手に動くイメージです(笑)。自分のつくるものは、バグが出ないと自負しています。

(聞き手) プログラミング言語ネイティブという感じですね! 今後の展望についてもお聞かせいただけますか?

(久田氏) 「自分の作りたいものを作って世の中に出したい。人類のための技術開発、平和の為のテクノロジーを作りたい」これは会津大学建学の理念を受け継いでいますが、「これは誰の為のものなのか?」「何の為のものなのか?」を考え、自分たちのやりたいものを作って行きたいと思っています。そのためにもたとえば今後はクラウドファウンディングを利用したいと考えています。

 自分たちの作りたい「もの」を見せて、世界中からお金を集めるキックスターター*などを使って、世界中の投資家に、自社で考え、作ったものを評価していただいて、世界中に広めていきたいと思います。

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9. 取材後記

 画像処理の研究をしていたこともあって、iPhoneが発売された頃から、Appleの英語での公式ドキュメントを見ながら画像関連のアプリ開発を、趣味で行っていた久田社長。どんなアプリを開発していたのか、お聞きするとヒットアプリの数々があることを知ることになりました。

 赤外線カメラの無料アプリは、世界で30万人ダウンロード、さらには逆光補正できるカメラアプリ10万ダウンロード、美人カメラ10万ダウンロードなどカメラアプリとして、当時世界1位の人気となり、3年経った現在も毎日、数百がダウンロードされ続け、広告料が毎月お小遣い程度に入って来るそうです。そしてそのどれもが、ほんの数時間で、プログラミングして作ったというのですから、その先見性には驚かされます。

 フラット化するグローバル市場の中では、競争も激しく、その中から勝ち抜くには、スピードと独自性・先見性、そして確かな技術力が求められます。「研究者」と「開発者」の両面を併せ持つ久田社長から生み出される、人々の為になる技術から目が離せません。
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【参考資料】

* UX・・・User Experienceの略称でユーザー体験のこと。ユーザーが特定の製品やサービスを使ったときに得られる経験や満足等全体を指す用語。ユーザービリティ(使いさすさ)だけでなく、使う行為による楽しさ、心地よさ、感動、行動の変化なども含まれ、ユーザーが真にやりたいことを、いかに楽しく、心地よく実現できるかを重視した概念

* 一般社団法人日本雑誌協会・・・http://www.j-magazine.or.jp/index.html

* タップ・・・タップとは、タッチインターフェースにおける操作のうち、画面を軽く叩くようにして、一瞬だけ画面に触れる操作のこと

* F1層・・・主にマスコミ・マーケティングなどの分野で使われる言葉。20歳から34歳までの女性。Fはfemaleの頭文字。

* 「ヒトサラ」・・・株式会社USENが運営する料理人の顔が見えるグルメ情報サイトで、約4,500 人の料理人が登場。(http://hitosara.com/)

* スケールする・・・情報システムの分野では、装置やソフトウェア、システムなどの性能や処理能力を、要求される処理量に合わせて増強したり縮減したりすること

* キックスターター・・・https://www.kickstarter.com/

◆ 平成25年度情報通信ベンチャービジネスプラン発表会のリンク先
                               http://www.venture.nict.go.jp/unpaku2013/report

◆ 起業家万博 プレゼン映像  http://www.nict.go.jp/video/banpaku-2013-04.html
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企業プロフィール
 

 
株式会社 会津ラボ

 
概要

 
日本唯一のコンピュータ専門大学である会津大学のベンチャー企業として2007年1月に設立。スマートフォン向けアプリケーションを中心にソフトウェア開発事業を推進しながら、会津大学との連携を活かして最先端のコンピュータ科学/技術を応用して生活者の快適な日常への貢献を目指しています。
 
発表した商品・サービスの概要
「Apoli」女子会を開くために必要な機能が実装されています。スマホのアドレス帳やFacebook, Line, SMSなどで友達とつながり、女子会開催の案内を通知出来ます。日程調整機能は升目状に人、日時が表示され簡単な操作で出欠の連絡ができ、全員の予定もビジュアル的に一目で確認が出来ます。チャット機能ではスタンプや絵文字を使ったコミュニケーションもでき、より細かい調整に使う事が出来ます。また当日の写真を互いにシェアしたり、コメントを書いたり出来ます。イメージとしては閉じたマイクロSNSとしての次世代型SNSで、携帯スマホ状の仮想空間でのコミュニケーションから、リアルに会うという行動につながる新しい目線での効果的なアプリケーションです。
 

 
窓口・情報

 
URL: http://www.aizulab.com/
 

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