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株式会社 グローカリズム  代表取締役  川戸 裕佑 氏  <平成26年度 起業家万博 発表企業>

鎌倉発!感情を可視化する「振れ振れプラットフォーム」の可能性とは?

 

1. 初めに
2. 【「感情」や「潜在意識」をキャッチ!】
3. 【適切なタイミングで、適切なアクションを提供】
4. 【可能性は無限大。実用化に向けたアイディア募集中!】
5. 【GLOCALISM = Global + Local 主義 】
6. 【地元をもっと楽しむためのサービス】
7. 【隣町のお祭りに参加したい!】
8. 【鎌倉発!イイクニをつくるサービスを目指して】
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GLOCALISM

 

1. 初めに

 今やすっかり日本人の生活に溶け込んだ感のあるスマフォやタブレット。外出時にもポケットやカバンに入れて常に携帯し、まるで体の一部のように使いこなしている人も多いものです。
それはすなわち、人が動けばスマフォやタブレットも動くことを意味します。
この点に着目したサービスが「振れ振れプラットフォーム」です。スマフォやタブレットの動きをセンシングすることによってユーザーの感情を可視化するというこのサービス、
一体どんな可能性を秘めているのでしょうか?開発者の株式会社グローカリズム代表取締役・川戸裕佑さんにお話を伺いました。
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2. 【「感情」や「潜在意識」をキャッチ!】

  そもそも、スマフォやタブレットの動きで人の感情を可視化するというのは、どういうことなのでしょうか?
川戸さんは次のように説明します。
「たとえばランチタイムに街を歩いていて、「腹が空いた。近くに美味しいランチの店、ないかな?と思った時、皆さんはどうしますか?立ち止まってポケットやカバンからスマフォを取り出し、近くのお店を検索するという方も多いのではないでしょうか。このときのスマフォの動きは、ユーザーと一緒に移動⇒ユーザーが立ち止ると停止⇒検索中の小刻みな揺れという具合に変化します。この動きから、様々なことが推定できるのです。例えば、ユーザーの『何かが食べたい』という感情、お店を探しているという行動、ランチを外食する習慣があることなど。この推定に基づいて、近所のレストランのランチサービス情報や地元で評判の店の情報などを即座にスマフォの画面に広告表示すれば、かなりの広告効果が期待できます。また、スポーツ観戦の場面で活用してもいいですよね。例えば球場で贔屓(ひいき)のチームに点が入ったりヒットが出たりすると、観客は一斉に立ち上がって万歳をしたり拍手をしたりします。するとスマフォも一斉に動くはずですから、その動きをキャッチして、盛り上がっている方のスタンド席にすかさずビールの売り子を多く送り込むのです。気分が高揚している上に声援や歓声で喉が渇いている観客は、普段より気前よくビールを買ってくれる可能性が高いですから、売上UPを狙うことができます」。

 

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3. 【適切なタイミングで、適切なアクションを提供】

しかし、スマフォの動きを示すデータはそう簡単に収集できるものなのでしょうか?
「できます。というのもスマートフォンやタブレットには、ジャイロ(gyroscope、物体の角度や角速度を検出する計測器)や加速度センサなど様々なセンサが内蔵されているからです。
センサから受信したデータやコンテキスト・データ(背景情報、状況)を『振れ振れプラットフォーム』で集計・解析・蓄積します。そして得られた知見からユーザーの潜在意識や感情を推定。
そしてその結果をもとに、適切なタイミングで適切なアクションを起こさせるようなサービス(プッシュ通知、広告配信、外部連絡等)をユーザーに提案・実施するのです」と川戸さん。
「『振れ振れプラットフォーム』は、母校慶應義塾大学の理工学部大学院の研究室からの技術協力も得ていることもあって、すでに非常に高い情報処理能力を有しています。
もしもビッグデータやコンテキストデータをもつ企業とコラボできれば、企業がターゲットとしたい顧客のニーズにオンタイムで対応できる、非常に有効なサービスが構築できると考えています」。

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4. 【可能性は無限大。実用化に向けたアイディア募集中!】

 さらに「音楽業界とも相性が良いと思います。例えばスマフォで音楽アプリからダウンロードした曲を聴いているときの体の動きを収集、分析することによって、その人の音楽の好みがわかります。
好きな音楽が流れるとノリノリになって体がよく動くからです。分析結果に応じて、その人の好きそうなジャンルの曲の試聴を提案するなど、より的を射たマーケティング・広告戦略を打ち出すことができるはずです」とのこと。
「可能性はすごく大きいと思うのですが、今のところ、コレという用途を思いつくことができていません。今回、起業家万博に出場したのも、『振れ振れプラットフォーム』の存在を皆さんに知っていただくことによって、実用化のヒントを得ることができるのではないかと期待したからです」。

 現在はアプリ開発等、他の業務に取り組む傍ら、「振れ振れプラットフォーム」活用の道を模索中の川戸さん。
「起業家万博でメンターを務めていただいた公認会計士の山下隆さん(元有限責任あずさ監査法人公認会計士パートナー)にも、『せっかく大きな可能性があるのに、今のままではもったいない』とはっぱをかけていただき、様々なヒントをいただきました。この経験を無駄にしないためにも、引き続き頑張って可能性を探っていきたいと思います。読者の皆さんの中に何かアイディアをお持ちの方があれば、ぜひ私までご連絡をお願いします!活用方法次第で、『振れ振れプラットフォーム』はきっと社会の役に立つ、世の中をもっと面白くするツールになれるはずです」。

 

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5. 【GLOCALISM = Global + Local 主義】

 そもそも、川戸さんが起業したのも、インターネットを使って世の中をもっと住みやすく、面白くしたいという想いが原動力でした。
1980年、鎌倉市で生まれた川戸さんは、父親の仕事の都合で幼少期~中学生時代までをアメリカで過ごした帰国子女です。高校~大学は日本で学び、大学院ではアメリカに留学したという国際派。その気になれば海外を拠点に活躍する道を選ぶこともできたはずですが、川戸さんはあえて地元・鎌倉での起業にこだわったのだそうです。

「自分が住んでいる地域がもっと住みやすく、面白い場所になれば、人はより豊かな気持ちで生活することができます。豊かな気持ちで暮らす人が増えれば増えるほど、世界はより素晴らしいものになるはず。つまりローカル(地元)の充実がグローバル(世界)の充実に繋がるはずだと思ったのです。だから敢えて僕は自分の地元・鎌倉にこだわり、地元の生活をより豊かに面白くすることに取り組もうと決めたのです。鎌倉は都心からのアクセスも良く、『カマコンバレー』と呼ばれるくらいIT系の起業家や若い企業が多い土地柄。起業家仲間と切磋琢磨しやすい場所であることも、鎌倉にこだわる理由の一つです」と川戸さん。  

 社名の「株式会社グローカリズム」の由来は「GLOCALISM = Global + Local 主義 」。地域に密着した豊かな暮らしを営みながら、湘南の魅力を世界に向けて発信する…、そんな生き方を実現したいという川戸さんの信念を表しています。そして「振れ振れプラットフォーム」が誕生した背景にも、川戸さんの鎌倉へのこだわりがありました。

 

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6. 【地元をもっと楽しむためのサービス】

 2011年、外資系企業のエンジニア職を辞して株式会社グローカリズムを設立、主にウェブサービスや業務改善システムの開発、地域情報の発信など地元密着型のサービスを手掛けてきた川戸さん。そのうちの1つ「TWITTERMALL」はTwitterを利用している鎌倉・藤沢周辺のお店を掲載している地域密着型のポータルサイトです。お店の方がつぶやく最新の情報が常に掲載され、同時にお店の場所も確認できるのが特徴で、「Twitterだけじゃ、お店の場所がわからない!」という悩みを解消できるサービスとして利用者からの評価も高いそうです。

「Twitterはフォロワー以外の人には伝わりにくいのですが、TWITTERMALLでは非フォロワーに向けても最新の情報を届けることができるので、新規顧客の獲得に繋がります。ユーザーにとっては『あっ、こんなところにこんなお店があるんだな』とか『雨の日は割引をやっているんだな』といった新たな発見があります。地元住民とお店、そしてお店とお店の交流が深まることによって、地域の活性化に弾みがつくのではないかと期待しています」。

 また、鎌倉に隣接する藤沢市内の障害者福祉事業を案内するポータルサイト「みんなでつながろう」も開設。市内で個別に活動している障害者福祉事業所の存在をより多くの人に知ってもらい、事業所同士の交流や情報共有の場とすることができるよう、サービスの拡大を目指しています。

 

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7. 【隣町のお祭りに参加したい!】

 公私ともに鎌倉での生活を楽しんでいる川戸さんですが、鎌倉には古くて小さな街ならではの問題点もあるといいます。
「エリアごとに昔ながらのコミュニティが出来上がっていて、その中だけでいろいろなことが完結してしまうケースが多いのです。だから、自分の住んでいるエリア以外の情報が入りづらいことがあります。僕自身、隣町で賑やかなお祭りが開催されているのを全く知らない、面白いイベントにたくさん人が集まっているのにまったく気づかなかったということが、何度もありました。せっかくの地域の魅力を発信・受信できないというのは、すごくもったいないことだと思います。なんとかできないかと考えた末に頭に浮かんだのが、人が集まるところにはスマフォやタブレット、携帯電話も集まっているはずなので、その位置情報を収集してヒートマップ化すれば、今、どの場所に人が集まっているか、どの場所が盛り上がっているのかがすぐにわかるのではないかというアイディアです。結果として、このアイディアが『振れ振れプラットフォーム』の開発に繋がりました」。

 

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8. 【鎌倉発!イイクニをつくるサービスを目指して】

 現在、実用化に向けてコラボレーションできる企業を募集している「振れ振れプラットフォーム」。川戸さんは、前述したようなマーケティングや広告分野での活用だけでなく、生活をより快適で安全にするツールとしての活用も見込んでいます。

 川戸さんが「振れ振れプラットフォーム」の活用案の1つとして挙げるのは、介護業界とのコラボレーション。川戸さんは「高齢の方が屋外を徘徊してしまい、戻れなくなったり事故に遭ってしまったりするケースをよく耳にします。スマフォやセンサを内蔵したウェアラブル・ディバイスを身につけさせておけば、万が一、高齢者が一人で外出してしまった時にも『振れ振れプラットフォーム』でその動きを感知して、その人が単に散歩しているのか、それとも徘徊者独特の動きをしているのかを分析することができるので、早めに手を打つことが可能になります」と提案します。
「また、障害などのために言葉で意思表示することが難しい方にもぜひ活用していただきたいと思っています。動作を分析することによって感情や潜在意識を読み取りやすくなるはずです」。このほか、留守中の子どもやペットの見守りにも活用できるのではないかと考えているという川戸さん。
「これからは、IoT(Internet of Things)の時代。ますますモノとインターネットとの融合が進んでいくはずです。すでにスマフォやタブレットだけでなく時計やカメラ、メガネなど、体の動きがより伝わりやすいモノからも様々な情報が発信されるようになっています。その情報を『振れ振れプラットフォーム』を介して有効に活用し、もっと住みやすい便利で安全な社会、障害を持つ人も子どもも高齢者も、みんなが地域に溶け込んで豊かに暮らせる社会を実現できたら嬉しいですね。これからも鎌倉から日本をイイクニ(1192)にできるように技術を磨き、斬新で面白いサービスを生み出したいと思っています」。

「ローカルの生活を豊かにすることが、結局はグローバル社会を豊かにすることに繋がる」。この信念のもとに着々と活動の輪を広げる川戸さん。川戸さんの熱い想いが詰まった「振れ振れプラットフォーム」がどのように実用化されていくのか、今後の展開に目が離せません。

 

 
 

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◆ 平成26年度 起業家万博  (情報通信ベンチャー・ビジネスプラン発表会)
   開催報告  http://www.venture.nict.go.jp/unpaku2014/report
プレゼン映像  http://www.nict.go.jp/video/banpaku-2014-01.html
 

 
企業プロフィール
 

 
株式会社 グローカリズム

 
概要

 
2011年6月創業。
 
経営理念
「global + local = glocalism」
 
主な業務内容
・WordPress関連の開発
・各種Webサービスの開発
・IT関連サポート、訪問指導/対応
・インターネットリテラシー向上のための活動
 
ミッション
インターネットを活用することで、
より充実した食住近接なライフスタイルを実現するお手伝いを致します。
そのために、腰を据えて、地元地域で生活ができる環境を整備します。
その愛する地元の魅力を全国に、世界に発信します
 

 
窓口・情報

 
URL: http://glocalism.co.jp/
 

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